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もうひとつのグランドセイコー 『セイコー』キングセイコー

セイコーの実用時計の最高峰、いや日本の実用時計の最高峰は『グランドセイコー』である(異論は認めない)
どんな時計かわからない人に説明するなら『日本のロレックス』と言えばわかりやすいだろう…
パッと見では普通のセイコーの腕時計にしか見えないが『セイコー』と『グランドセイコー』は別物である。
昔、セイコーの亀戸工場(現:セイコーインスツル)と諏訪工場(現:セイコーエプソン)は同じようにセイコーの時計を製造しているが別会社であり、お互いが最も身近なライバルとして競い合っていました。
そんな環境で諏訪工場から最高峰の時計として誕生したのが『グランドセイコー』である。

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今回、紹介する『キングセイコー』は『グランドセイコー』のライバルとして亀戸工場で登場しました。
亀戸の『キングセイコー』と諏訪の『グランドセイコー』は当時の実用時計の最高峰として君臨していました。
その後、亀戸工場と諏訪工場で共同で製造するようになり、そのような住み分けは無くなっていきますが…
そしてクオーツ時代に入り一時期姿を消し、再び帰って来た時には『キングセイコー』の姿は無く『グランドセイコー』だけだった…そのため『キングセイコー』はアンティークウォッチファンしか知らない存在になっていますが高級腕時計なのです(見た目は地味だが…)

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アンティークウォッチ的には『44KS』と呼ばれるタイプの時計で手巻き式でデイ機能が付いています。
個人的にはデイデイト機能(日付+曜日)よりデイト機能(日付)のほうが好きです(合わせるのが面倒ってこともある)
『グランドセイコー』と同様に裏蓋にはメダリオンがあり尾錠もセイコー純正の物が付いています。

もうひとつのグランドセイコー 『セイコー』キングセイコー_c0364960_05595405.jpg

当時の最高の技術で作られた『キングセイコー』だけあって製造から45年程経過しているにも関わらず現在の機械式時計と比較しても遜色無い精度で時を刻んでいます。
また、この時期はセイコーの腕時計は形状や色が大きく変化をしている最中で、形状はアンティークウォッチっぽいデザインからこの時計のようにセイコースタイルに色は金色から銀色に移行していました。
この時計では形状は今のオーソドックスなタイプの時計ですが色は以前のタイプで主流の金色という過渡期な感じが色濃く出ています。

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でも、やっぱり普通の時計にしか見えない(笑)


by hati_kuma | 2015-08-13 08:06 | コレクション:こだわりの逸品